* ジンクスが寒い *










黒猫と目が合った時

目を逸らさないで3回心の中で願い事を唱えると

願いが叶う



「ッカ、そんなこと信じてんのかよ、馬鹿が」



葉柱邸一室

そこは葉柱ルイの私室である

現在私室にいるのは二人、当人ルイとその彼女

である。

はルイに冒頭のジンクスを教えてみたところ

先ほどの通り、鼻で笑われた挙げ句に馬鹿扱いされてしまった



「ば、馬鹿とは何よ!!ッムーーー」

「大体なぁ、んな猫と目なんてそう合わなぇだろーが」

「...そうなんだよねぇ〜それに合ったとしてもすぐ猫は逸らすし」

「所詮ジンクスだ、気にしてんじゃねぇよ」



未だにブーブーとふて腐れる の額をでこピンして

ルイは見ていた雑誌に目をやる



「......」

「......」

「......」

「.....おい」

「............」

「コラ、

「あぁーん!!もう!何よっ」

「あーんじゃねぇーよっ、何人の顔じろじろ見てやがる」

「別に良いじゃないの」

「良くねぇんだって」

「だってさ、猫と目が合う事なんてないんだから じゃーいっそのこと
カメレオンの方が目が合う確率低いんだし効果が上がるかなってさ」

「カメレオンたぁー誰の事だあぁ?」



舌を伸ばしてシャーシャー言っているルイは

今だけなら蛇に見えなくも無い

でも結局爬虫類



「勿論、ルイの事よ。ねぇ?葉柱くん」



悪までも願い事の為

その願い事とやらが気になってくるルイは何となく

に悪戯がしたくなってしょうがなかった



「ッカ、じゃあ目ぇ合わせててやるよ」

「え!本当!?」

「その代りっ」



ルイは人差し指を の鼻頭に突き当てると

嫌味なほど満面の笑みでのたもうた



「願い事を心じゃなくて声に出して言え」





「.........えぇぇええええええええええ!!!!??」



「うっせぇよっ!!」



ルイは余りの煩さに耳を抑えて一括

プラス一睨み(一チクリみたい)←(笑、解る人には解るギャグ)



「そんなの無いよ!!」

「そんなのがあんだよ!じゃねぇと目合わせないからな」

「じゃー良いよぉーだ、ペットショップ行ってルイ(カメレオンだって)
と目合わせてくるから!!」

「ッカ、普通のルイ(お前も間違うなよ)じゃ目なんてグリグリ
動かして一点なんて見ねぇよバーカ」

「くそぅ!!」



立ち上がったままの の肩にポンと手を置くルイ

無理矢理だが をもとの場所に座らせると肩眉上げて言う



「どうする?願い叶うかもしれねぇんだろ?ん?」



はこの時ほど腹黒い恋人を見た事が無かった

クソ、だんだん蛭魔の悪影響が出て来てるっ

前はもっと単純で可愛かったのに!!(それもどうかと思う)

暫らく押し黙っていると

ルイは の顔を覗き込み どうすんだ?

と笑いながら言った

対する はというと

しっかりルイの目を見てボソリと呟く



「.........い」(一回目?

「あ?」

「...いたい」(二回目?

「ハッキリい「ルイといつまでも一緒に居たいっ!!」



三回目の願い事の声があまりに大きかったのか

ルイは驚いて後ろ手付き唖然として を見ていた



「...あ」



唖然とした顔から意識を取り戻したルイは一回だけ声を上げて

少し頬を染めると咳払いをして に向き直る



「ッカ、やっぱ馬鹿だろ」

「だ、だって...不安だったんだもん」



下を俯いて指を弄る 、そんな

近付いてルイは の頭に手を置いき



「そ「そんな事しなくたって俺達は命が
尽きてしまうまで一緒だろ? CHUv」



「...甘〜〜〜〜い!!あまぁーい!」


――プツン――


「「.........」」



付けておいたテレビのタイマーが切れて

テレビは電源を落した



「...ごほん、で?まだ他に下らないジンクス
持ってんじゃねぇだろうな?」

「もう無いよっ」

「.....そうか..」

「うん」

「......最近あのお笑いコンビ、ウザッたくなったな」

「うん...」

「..俺も甘いセリフ吐いた方が良いのか?」

「やめて」

「ソンナコトシナクタッテ オレ「ルイ。」

「おう」



その後暫く沈黙が続いた事は言うまでもない






〜fin〜









=アトガキ=

短いような......
あのお笑いコンビってスピー●ワゴンだっけ?
最近お笑いあんまり見てないからワカンナイや......
はい、言う事はありません
ギャグなのか?甘なのか?
突っ込まないで下さい。
最後に一言  「甘ぁ〜〜〜い」←死ねぃぃいいっっっ!!