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* シングルファザー(葉柱編) *










〜03.パパの事情〜


葉柱ルイ 17歳

賊徒学園2年都議の息子

そんな彼には実はとても可愛らしい娘が居た

を学校に連れて行く日が日常となってきていた今日このごろ

ルイはいつも通りにバイクに跨りを乗せ

発進準備を終らせるところだった

そんな時、携帯のバイブが震え出した

サブ画面に出たのは "世に生まれてきて良かったのか・正しかったのか

だれも答えを出せないであろう悪魔の申し子"、蛭魔妖一からだった



「ッカ、なんだ」

『あぁ?口の利き方がなってねぇなぁファッキンカメレオン』

「何の用だ」

『迎えだ、早く来いよ』



ルイはその言葉を聞くとチラっと後ろに乗るを見やり、ヒル魔に今日は無理だと告げた



『あぁ?なんか用でもあんのかよ』



勿論ヒル魔の声は不機嫌な声色になっていく



「先客があんだよ」

『先客とバイク解体どっちが良いんだ?』



それを聞き、僅かに冷や汗を流しそうになったが



なんとか汗を引っ込ませ先客をとるという



『...女か?』

「ッカ、馬鹿かテメェ」



強ち間違いでわないが・・・



『テメェよか遥かにマシだ。ケッケッケッケ』



その日はそれで済んだのだが

翌日も迎えを断わられたヒル魔は明らかに苛立ちを覚えていた



「おい」

「あぁ?  って、ヒル魔......」



そんなある日、とうとうヒル魔直々にやってきたのだった

勿論蛭魔はヒル魔様直々のおなありだ

といったような顔で立っていたりする



「4日連続断わるたぁどういう了見だ」

「こっちにもいろいろあんだ」

「ほう?で、その“いろいろ”たぁ どういったいろいろだ」



ルイは悩んだ

いつかを嫁に行かせなくてはいけないということを(←違う)

しかしいつかは打ちあたる壁となるだろう

今は話を戻そう

いつかの事を話して手を借りようとは思っていたが

一体何から話せばいいという?

そんな思いを巡らせている時、玄関から準備を終えた

が手を振って駈け寄ってきてしまった



「パパ!......このお兄ちゃんだぁれ?」



は小首を傾げてルイの長ランの裾を掴み後ろに隠れて問う

ルイはチラっとヒル魔を見やる。

思った通りにヒル魔は驚愕の表情を浮かべを擬視していた



「おいカメレオン...この餓鬼は」

「......何から話すべき何だろうな」

「全部吐け」



そう言われると思っていたルイは溜め息を吐くと事の発端を語り始めた



「で、その餓鬼がこの...」

だ」

ってか。ほう......」



ヒル魔は脅迫手帳を取り出すとニタリと笑いながらそれに書込んでいった

それを見たルイは4日ぶりの冷や汗を背筋に感じていた



「そのよ」

「あ?」

の事でオメェに頼みがあんだ」

「...高くつくぜ?」

を小学校に入れねぇとならねぇんだ。けどよ、ハッキリした身元証明が なけりゃあ入れれるもんも入れれねぇだろ?」

「その身元証明を偽造しろってか?」

「出来んのはお前だけなんだ」

「.........」



ヒル魔はを睨むように見下ろすと

はますますルイの後ろに隠れてしまった



「...ま、良いだろう。その代り、奴隷延長な」

「ぅ...解かったよ(解消する気そんなに無かったくせして!このぅ!」



こうして今日は何とかヒル魔との交渉を成し遂げた第一歩となった

帰り道、は疲れて寝入ってしまっていた

そんなをルイは何となく優しい表情で見てやっていた







Continue...









=アトガキ=

はい、とうとう第三弾になりました

前回はパパの職場というサブタイトルでしたが

急遽 事情 に変更させてもらいました

このままのストーリーで職場ってなんかおかしいでしょう?

そして私は悩みます。これからどうしろと!?

最終的に彼女はどうなるのさ!

終点の見えないシングルファザーシリーズですが

それでも良しとされる方はどうぞ、気長に御付合い下さい

そういえばヒル魔はこの世に生まれてきても良かったのだろうか

というフレーズがありましたが・・・きっとみんな 良い!

って言ってくださいましょう?

それでわ長々と申し訳ございませんでした











 椿 ↓

(北斗の後書きに対して)
ヒル魔さんは、生まれてきて良かったんですよ!

えぇ、胸を張っていてますとも!(笑