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* シングルファザー(葉柱編) *










〜02.娘参観〜





葉柱ルイ 17歳
賊徒学園2年都議の息子
そんな彼には実はとても可愛らしい娘が居た

本日の注目の的葉柱ルイ、普段からも注目されているが今日は更に視線が強い
それはバイクの後ろに乗る愛娘 のためだろう
(シングルファザー01参照)
はバイクの風が心地良いのか、コクリコクリと船を漕いでいた
が来てから今日で4日目、今まで家に隠しておいたルイだったが
それは今まで連休だったからずっと の相手が出来ていたため
平日となった今日から、ルイは取り敢えず を賊学に連れてくる事にした
教師なら脅せば何とかなると踏んでの事。
思惑通り、教師は震えながらも連れてくる事を了承した
HRど真ん中、ルイはある事に気が付いた
そう言えば は8歳になるという、つまりは小学校2年生くらい
小学校へ通わせなければいけないのだ
つんつんと隣に小さい椅子と机を並べて座る の肩を
突つくと、先ほど約束したのを覚えているのか、小さな声でなぁに?
と聞いてくる
小学校の事を聞こうと今までどうしていたのかを聞いたルイは
新しい事実を知った、今まで は孤児院に居たという
強ち父親が解ったから(全くの人違いだが)実の母親から
そっちに を連れていって欲しいといわれたのだろう
しかし、孤児院に居たという事は小学校1年生の知識はあるという事、
つまりは を新しい学校へ編入として入学させれば良いと言う事になる
最後に残るのは何処へ入学かだが
賊学には小等部なんて無い
王城だって中等部から
泥門だけはあっても行かせたくはない
やはり普通の小学校へ行く事となる
しかし、素性を偽って入学となるとかなりの偽造が必要
ここで浮かんでくるのはあの悪魔しか居ない事に
ルイは脱力していた
はぁ と溜め息を吐いてフと を見れば今は画用紙に絵を描いているところらしい
8歳にしてはなかなか上手いその絵はハッキリと自分だと
解るようになっていた
“パパとガッコウ”
自分らしき絵と らしき絵の上には
ひょろひょろとそう書かれている
思わずルイはそんな への愛しさで頭を撫でてやってしまう
子煩悩と化してしまった自分にビックリだろう
昼休み、まじめに授業に出てのが久々だったのか、ルイはかなりお疲れさん
そんな中、物珍しさに群がる女子
こんな好奇心丸出しの女子には睨みなんて全然利かない



「ねぇーねぇー葉柱さんっ!この子葉柱さんの妹さん?」
「可愛い〜ね、お名前は?」
「はばしら ですっ」



そうしっかり挨拶をした にキャーキャーと、群がる女子が増えたのは言うまでもない
その時現われたのはアメフト部マネージャーの露峰メグだった
何時ものように竹刀を持ってルイの席に近付く
それを見た女子はさっさと道を開ける
そしてメグの開口第一声は冷やかし



「葉柱今日は随分とモテモテだな」
「ッカ、んなワケあるか馬鹿」
「んで?それが噂の ちゃんってか?
「噂?」
「62(ロニー)が朝“葉柱さんがなんか可愛い女の子連れてきた!!”って」
「ッカ、あいつは8歳の子供も所要範囲内か?ったく」
「しっかし、妹?全然似てないね」
「おう、ここだけの話しだが は俺の娘だ」



暫らくメグは咥え煙草を落して固まってしまった
解凍後は何だって?と聞き返してくる



「だから、俺の」
「わかった、それは後で聞く事にしよう。これは今日の予定だ、それじゃ」



そう言ってメニューを置いていくや否や
メグは教室から出ていった
放課後、ルイは の手を引いて部室に赴いた
部室の戸を開けるといつもガラの悪い手下達が何故か笑顔で振り返る
ある意味気色悪い事この上ない



「待ってましたよ葉柱さん!聞きたい事いっぱいあるんすっ」



一番始めに話し出したのは所要範囲8歳OKの62だった
それはまさに究極の笑顔
思わずルイは62の頭を殴ってしまった



「行っておくが に近付くな、教育上かなり悪い」
「そんな葉柱さん〜俺達が教育に悪いだなんてぇ〜またまたー」



そう言ったのは52番の男
ルイは52(ゴニー(仮定)を睨み付ける
こいつも所要範囲8歳OKロリコン野郎か
ルイの頭にはしっかりとその事実がインプットされた
そこに止に入ったのがメグだった
メグは竹刀と床に叩き付けてさっさと練習始めろ!!と怒鳴り付けた
ルイは取り敢えず、部室に残るメグに を預けて部室を出た
ルイ達が練習に出ていってから数分
持ってきていたリュックからだした紙に絵を描いている
それを見たメグは一発で何を書いているのかを悟った
あまりに似過ぎているのだ
カメレオンに近いルイが



「なぁ、 って言ったっけ?私は露峰メグ、よろしくね」



そういったメグは に持っていた飴を手渡すと暫らくそれを見ていた
はメグを見上げて ありがとう と笑顔で言った
そんな にメグは知らないうちに笑みが零れていた



「ところで ?あんたの名前って誰が付けたの?良い名前だね」
「本当!? はね、パパに付けてもらったの!」



パパ?一瞬都議のおっさんを思い浮かべたメグだったが
昼休みに聞いた事を思い出しルイが付けた事を理解する
しかし、メグは笑えてきてしょうがなかった
あのルイが なんて可愛らしい名前良く思いついたものだ
有り得ないっ!と腹を抱えていたのだ
暫らくメグは にパパってどんなことしてくれる?
などと色々質問したところ
どうやら葉柱は家で に甘いらしい
そんな会話が続いたまま、部活終了となり
メグは帰ってきたルイ達に変な目で見られていた
学校の帰り、バイクに乗って風を切る中
ルイは 今日は楽しかったか?
と聞いたところ、
メグ姉が楽しい!と露峰を大絶賛していたという
男に怖い露峰には考えられないような事をしたのだろうか
ルイの疑問は尽きる事が無かった






Continue...






=アトガキ=

シングルファザー葉柱編第二段終了
子煩悩なルイルイと所要範囲8歳OKな62&52
そしてお姉さんなメグ
愉快なカメレオンズファミリーみたいな?
あ、注意しておきますが管理人北斗はカプが苦手
なのでメグ×ルイとかルイ×メグとかは絶対に有り得ません
唯一認めても良いのはまもセナかセナまもです
まもはセナ以外くっついちゃ駄目!あ...モン太ならまだ良いか
まあこれは単なる個人の偏見なんで、以上のものが好きな方は
それで良いのではないでしょうか.....
次回は03パパの職場です
蛭魔に呼び出されたルイルイで、娘を見た蛭魔は......