* 黄昏に贈る3ヶ月。 エピローグ *










私の愛する人達へ



封筒の宛名のすぐ下に書かれた字

雲水は の机に荷物を置いて封筒を開けた

出てきたのは一枚の黄昏時の写真

西暦はちょうど が5歳の頃をさす年表だった

写真は大分ボケては居るが、その美しさははっきりと伝わる

この頃から は魂を込め始めていたのだろう








私の愛する人達へ

心から伝えられるだけの愛を今

大好きです

皆みんな

大好きです

どんなに喧嘩をしたって

どんなに離れたって

嫌われても、憎まれても

私は貴方が大好き、皆が大好き

素直に口に出せないこのもどかしさ

ごめんなさい、皆

ごめんなさい

でも、この気持ちに偽りは無いから

大好き、大好き

皆みんな   大好き

気付けなくてごめんね

伝えられなくてゴメンね

恨んでも、憎んでも、嫌っても良い

その分だけ、その分以上にごめんね

だけど、私は皆大好き

お別れなんて考えたくないけど

そろそろお別れの時間みたいです

きっといつかまた...別の場所で

愛する事は、とても幸せな事でした...

正直な気持ちを、黄昏に

皆への気持ちも、黄昏に

また明日も黄昏がやってくるから

そうしたらまた、みんなに伝える事の出来るこの愛を

今、   黄昏に贈ります

皆みんな 大好き    おやすみなさい







写真の裏に綴られた手紙

雫が水溜まりを作って手元に流れた



... 、  おやすみ  愛しているよ  皆みんな......





完結。











=アトガキ=

私の愛する全ての人達へ
ある意味この最後の詩は私の気持ちも入ってたりします
別に私が今死ぬとかじゃなくても
こうしてカタチにして皆が好きだと言う事を言っておきたかったんです
私は天邪鬼ですから、こういった形でしか本音が出しづらい
いつも素っ気無いのは恥ずかしいからとか、そういった気持ちで
ちゃんみたいに素直な子じゃないんですけどね
そんな感じで綴った詩です
それでわ、長々と有難うございました
これにて完結したいと思います。