* パパンは貴方シリーズ *










シリーズ01
〜赤ちゃんの来るところ〜






平和な日曜日、ここ、筧邸は家族三人仲良く過していました。

私の夫は巨深を卒業したあの筧駿、

私は旧姓を捨てて高校を卒業した6年前に筧を名乗る事に

今は筧 となっております

そして結婚一年後には最愛の息子 が生まれ、今日、この日まで6年喧嘩も無しに

おしどり夫婦として生活してきました

優しくて経済的な夫駿

そこは私には文句を付ける事が出来ない世界一の夫、

しかし、そんな駿にも 直してもらいたいところがあるのです

それは......



「パパ!」

「?」

「ねぇパパ?しつもん!」

「ああ、言ってみ?」

「赤ちゃんは何処から来るの?」



最近、好奇心旺盛でなんでも疑問に思う5歳の息子

筧の膝元で首を傾げなんのためらいも無く

さも同然のように質問をする

まぁ、子供には避けられない通る道といいましょうか

その質問にいつかは親も答えなければいけないのだが

それを聞いた は台所で持っていた包丁を自分の

指に差してしまう



「痛っ」

「大丈夫か?」



心配してくれる筧はリビングから台所の椅子に腰掛けて

の傷にばんそうこうを貼るとその上からキスを落す

そんな筧に結婚6年目をむかえるはずなのに

未だ免疫が出来ていない

誰だってそうだと思うが、あんな整った綺麗な顔で

それも真顔でされてしまっては免疫なんていつ出来る

口をパクパクさせている を尻目に筧は

息子に向き直り自身たっぷりに身構えて言う



「それは、パパとママが“激しく”愛し合ってだな
ママの下身にある穴へパパの(ドガっ

〜♪赤ちゃんはね、幸福の蒼い鳥さんが運んできてくれるのよv」

「あおいとりさん?」

「そう、パパとママが仲良く、大好きだなぁって思い合ってると
空から赤ちゃんを運んでくれるの」



何とか誤魔化せる!

そう が確信した矢先

頭に大根を差したまま筧が割ってはいる



「ッな! ッ!それは違う、 にはちゃんと教えてやった方が
今後の為になるだろう!?第一空から運んでってそれではまるで
は空から降ってきたみたいじゃないかッ!もし抱き損ねたら
今ごろ は地面に押しt「駿っ!」



思いっきりジャガイモを筧の口に押し込むと

は一息ついて じゃあ と違う話しを始めた



「じゃあ、そこに神棚あるよね?そこでパパとママが
赤ちゃん欲しいなぁ〜ってお願いすると、いつか神が赤ちゃん
を授けてくれるのよ」

「そぉなの?」

「そうn「待て、その話しはいっすんぼうしだ、そしてそれだと
神棚に赤ちゃんが乗っている事になり、もし泣かない子だったら
そのまま赤ちゃんは干からび(ガフっ」



あーもうっ!

そう言って は筧の口に哺乳便を(未だ記念にとリビングの棚に置いてあった

突っ込むと筧の顔をこちらに向かせる



「良い?駿、子供にはまだ早いの!いくらなんでもまだ早いの!!」

「だが 、こういう事に早い遅いはないと思う、
だいたいセックs「キャーーーー」

「コラ、言葉を遮るな」

「駿が悪いのっセックスなんて の前で言っちゃ駄目!」

「もう自分の口から言っている」

「キャーーー」



その後、意気揚々とコドモの作り方について

事細かに話し出す筧を止めるのは

にとっては多大なエネルギーを消費したに違いない

ついでに言ってしまえば

もともと は赤ちゃんがどうやって出来るのかを知っていた

なぜならば、きっと、めっちゃ頭の良い5歳時だったためだ。

それ以上何も言うまい、聞くまい......



その日の夜、赤ちゃんはの話しは終止符を打たれる事の無いまま

お前は子供の作り方を忘れているのか!?

と筧に言われ、強制的に二人目を作る方向へと流れていった

結局筧の直すべき所はこれからも直らないのである




〜fin〜









=アトガキ=

筧くんパパンです

これって進でもいけるんじゃないか?

と思いながら書いていた代物、

次は誰でかこうかなと今からウキウキ

ここまでお疲れ様でした。

息子さんはバリバリに頭が良いのですよきっと...突っ込まないでくんさい

それではこの辺で